海のヒーロー カメキチのものがたり
作 かのうまり
文 あきづきしき
絵 きのしたむぎ
「たすけてくれてありがとう。わたしはナミといいます」
「ぼくはカメキチ。山の上の小さい池からやってきたんだ!」
「どうして、そんな遠くから?」
「キレイな海がみたくて!そうだ!海まであとどれくらいかな?」
「…カメキチくん、ここが海よ」
「え…」
カメキチはとても寂しくなりました。憧れていた海がこんなにも汚いなんて。
「昔はね、とても綺麗で、たくさん生き物たちがいたわ。ニンゲンとも仲良しだった。」
ニンゲンが便利なものを発明するにつれて、どんどんと環境が変わってきたことをナミが教えてくれました。
ペットボトルや食品の容器、ビニール袋、瓶、缶。
ポイ捨てや風で飛ばされた街のゴミが海へと流れつくこと。
それを海の生き物が食べてしまい苦しんでいること
「ぼく、ニンゲンに伝えてくる!海をとりもどすんだ!」
カメキチは、ニンゲンたちに会いにいきました。
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