海のヒーロー カメキチのものがたり ⑦

海のヒーロー カメキチのものがたり
作 かのうまり
文 あきづきしき
絵 きのしたむぎ

「たすけてくれてありがとう。わたしはナミといいます」

「ぼくはカメキチ。山の上の小さい池からやってきたんだ!」

「どうして、そんな遠くから?」

「キレイな海がみたくて!そうだ!海まであとどれくらいかな?」

「…カメキチくん、ここが海よ」

「え…」

カメキチはとても寂しくなりました。憧れていた海がこんなにも汚いなんて。

「昔はね、とても綺麗で、たくさん生き物たちがいたわ。ニンゲンとも仲良しだった。」

ニンゲンが便利なものを発明するにつれて、どんどんと環境が変わってきたことをナミが教えてくれました。

ペットボトルや食品の容器、ビニール袋、瓶、缶。
ポイ捨てや風で飛ばされた街のゴミが海へと流れつくこと。
それを海の生き物が食べてしまい苦しんでいること

「ぼく、ニンゲンに伝えてくる!海をとりもどすんだ!」

カメキチは、ニンゲンたちに会いにいきました。

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